モーツァルト/セレナード第8番「ノットゥルノ」K.286
No.79 : 管弦楽曲
この曲は「4つのオーケストラのためのノットゥルノ」ともいわれていて、モーツァルトの作品中でもとても変わった楽器編成になっています。文字通り、4つのオーケストラ(いずれもホルンが2、ヴァイオリンが2にヴィオラとバスが2からなる小さな編成です)によって演奏されるのですが、それがメインとなるオーケストラ以外には「第1エコー、第2エコー、第3エコー」と命名され、全曲にわたってメインの旋律を3つの「エコー」グループがそれを追いかけて模倣するような構成になっています。とりわけメヌエット楽章では、ホルンの追いかけあいによって醸し出される広大で伸びやかな雰囲気など、とても面白い効果が楽しめます。そして、その追いかけあいや重なり方は微妙に変化が加えられていて、聴いていても飽きることはありません。
併録曲:モーツァルト/ディヴェルティメント第17番ニ長調K.334
輸入盤LP 英argo ZRG 705 濃緑/銀小ロゴ
録音:1972年
*バランスのとれたとても安定感のある演奏です。エコー効果が素晴らしい優秀録音盤!
推薦盤
disc2 : ボスコフスキー/ウィーン・モーツァルト合奏団
併録曲:モーツァルト/ディヴェルティメント第3番K.138
:モーツァルト/ディヴェルティメント第10番K.247
輸入盤LP 英DECCA JB89 JUBILEE SERIES
録音:1980年
*手慣れていてしかも優美! 親しみやすい演奏です。
推薦盤
disc3 : スイートナー/シュターツカペレ・ドレスデン
併録曲:モーツァルト/セレナード第13番ト長調K.525
:モーツァルト/セレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」
輸入盤LP 東独ETERNA 826477 黒ED
録音:1976年
*美しく澄んだ弱音がエコーをより効果的に意識させています。
併録曲:モーツァルト/セレナード第13番ト長調K.525
:モーツァルト/セレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」
輸入盤LP 英L'OISEAU-LYRE 411720 紫
録音:1984年 DIGITAL
今日の写真 : 八ヶ岳付近 野辺山~清里 2017年11月5日撮影