モーツァルト/ob、cl、hrn、fgのための協奏交響曲変ホ長調K.297b
No.114 : 協奏曲
あるCDの日本語解説書によると、「協奏交響曲」とは、1ないし2種以上の独奏楽器を複数ともなう交響曲のことで、18世紀後半から19世紀初頭にかけて流行したジャンルだそうです。名称からすれば「交響曲」の一つになりますが、形式はむしろ古典派の「協奏曲」に近いらしいです。
さてモーツァルトですが、1778年にパリでの公開演奏会の依頼があって、<フルート、オーボエ、ホルン、ファゴット>の4つの管楽器を独奏楽器に据えた協奏交響曲を作曲しました。ところが、ここでも触れましたが、公開演奏会のために作曲はしたけれど、なぜか演奏されないまま自筆譜も失われてしまったそうです。その後、19世紀後半になり一曲の協奏交響曲の筆写譜が見つかって、それが失われたモーツァルトのこの曲に違いないとされたようです。ところが、その筆写譜ではどういうわけかフルートでなくクラリネットになっているのか、筆写譜は誰の手によるものなのかなど、いくつかの疑問点が解決されぬままあって、その真偽については現在でもまだ結論がでていないようです。3つの楽章とも変ホ長調で書かれていることも真作としては疑わしい理由だそうですが、一流どころの人たちが演奏すると、それはもうたっぷりとした管楽器の響きが美しく、チャーミングな作品に仕上がってとても楽しい曲です。
推薦盤
disc1 : シュタインス(ob), ライスター(cl), ザイフェルト(hrn) etc.
カール・ベーム/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
併録曲:モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K.364
輸入盤LP 独DGG 139 156 ブルーライン
録音:1964年
*BPOのトップがソロを担当し、その自在なアンサンブルと力量を発揮した演奏です。
推薦盤
disc2 : ホリガー(ob), ニコレ(fl), バウマン(hrn) etc.
マリナー/アカデミー室内管弦楽団
併録曲:モーツァルト/オーボエ協奏曲K.314
輸入盤LP 蘭PHILIPS 411 134-1 銀アズキ帯
録音:1983年 DIGITAL
*R.レヴィンによる改訂版で、クラリネットをフルートに変えた演奏です。ソロの冴えた技量が見事です。
推薦盤
disc3 : サトクリフ(ob), ウォルトン(cl), ブレイン(hrn) etc.
カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団
併録曲:モーツァルト/セレナード「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
輸入盤LP 英COLUMBIA 33CX 1178 紺/金
録音:1953年 MONO
*デニス・ブレインが参加していることで知られた1953年録音です。カラヤンの若々しい気迫も聴きものです。
disc4 : フィッシャー(ob), フラッカス(cl), ゴルマー(hrn) etc.
ラインハルト/シュツットガルト・プロ・ムジカ管弦楽団
併録曲:モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K.364
輸入盤LP 米VOX PL 11.830 モノラル
録音:1961年
disc5 : ブラック(ob), ブライマー(cl), シヴィル(hrn) etc.
マリナー/アカデミー室内管弦楽団
併録曲:モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲K.299
輸入盤LP 蘭PHILIPS 6500 380 赤
録音:1972年
併録曲:モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲K.299
輸入盤LP 東独ETERNA 826715 黒銀
録音:1973年
併録曲:モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K.364
輸入盤LP 独harmonia mundi 1C 065-99801
録音:1978年
今日の写真 : 逢瀬公園の春 2018年4月30日撮影
おはようございます。
先のモーツァルトの弦楽四重奏曲第20番のコメントを、理事会で珍しく忙しくしていて書き損なってしまいました。あとで書き込みたいと思います。
disc1、dicsc2はメンバーからして多くの人が選ぶ定番だと思います。事実私はdisc2で聴いてきました。改めてdisc1を試聴してみると、ウィーン風とは異なるものの、モーツァルトの悦びが身体から発せられ、気品のある演奏でした。定盤としての地位にある事がうなずけます。disc3はブレインがでているので聴いてみたいのですが、2枚組のSACDで手がでません。
私のライブラリの中で、disc1とdisc2の間に割って入れたい盤が、
Sabine Meyer, Diethelm Jonas, Bruno Schneider, Sergio Azzolini, Hans Vonk/Dresden Staatskapelle 1990
です、ソロも特にオーケストラは絶品です。
バラまでの間の野草、とても綺麗です。野草と言うと自然なものが多そうなイメージですが、返って個性的な花が多いですね。これをもたらしている自然の豊かさを感じます。
最後から2番目の薄紫の可憐な花は何と言う花でしょう? とても素敵です。
ありがとうございました。
こんばんは。
GW後半ですが、お出かけするにはあいにくのお天気になりました。それでも来客があると何やから用事もできて、楽しく時間は過ぎていきますね。
コメントありがとうございました。
紫色の可憐な花はタチツボスミレだと思います。ごく一般的なスミレなので、あちこちで目にすることができます。
例年は毎年蓼科へ行き野草を見ておりましたが、このところは渋滞が怖く行けておりません。
折角毎日が日曜日なので、敢えて混んでいる時に行くことはありませんね。
イギリス館のバラが見頃になる前に、リニューアルオープンした大船植物園に行こうかと考え中です。
「日比谷花壇大船フラワーセンター」とネーミングライツで改名されたようですが、元のままで良いです。
しゃくやく、ショウブ、藤などがあるようです。
初めましてrenchiyanことカメラ夢遊です 昨日は私の拙い写
真にイイネ送って頂きありがとうございます リンク一杯なの
でブックマーク頂いて帰ります これからも楽しまさせて下さ
いね