just beside you Ⅱ

ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68

No.104 : 交響曲


 生前から<ベートーヴェンの後継者>として認められていたブラームスが、この「第1番」を書き上げるのに要した歳月は、実に21年だったそうです。ベートーヴェンに対し畏敬の念を抱き、強く意識し続けたブラームスですから、この21年という長い時間は、孤独、葛藤、疑心暗鬼などの見えない敵との戦いでもあったと想像します。
 完成した曲は4楽章構成で、「運命」と同じハ短調で書かれています。第1楽章の重厚な序奏から始まり、終楽章には「第九」の第4楽章の「歓喜の歌」に似た荘厳で爽やかな旋律が現れますが、それが次第に情熱的なクライマックスへと展開されていきます。まさに《闇から光へ》という力強い曲で、あたかもベートーヴェンの呪縛から解放されたようなブラームスの喜びを感じます。元気が湧き出てきます。



d0340028_11570399.jpg推薦盤
disc1 : ミュンシュ/パリ音楽院管弦楽団


 輸入盤LP 仏VSM CVB 2085 白SCニッパー盤
 録音:1968年
 *熱気あふれる一気呵成のドライブ! 歴史的名盤です。
  管楽器の音色はしなやか、躍動感あふれるティンパニーは一段と力強く印象的です。



d0340028_11571869.jpg推薦盤
disc2 : ベーム/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


 輸入盤LP 独DGG 138113 SLPM 赤ステ・チューリップ盤
 録音:1959年
 *ベルリン・フィルの力強い響きとベームのきびきびとした速いテンポから生まれる
  緊張感が心地いいです。



d0340028_11573409.jpg推薦盤
disc3 : バルビローリ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


 輸入盤LP 独EMI SMA 91755 4LP箱全集
 録音:1967年
 *堂々とした風格があり、ウィーン・フィルの魅力もいかしたバランスの良い奥行きのある演奏です。



d0340028_11574788.jpg推薦盤
disc4 : ラトル/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


 輸入盤LP 独BPO BPHR 160041 6LP箱全集限定盤
 録音:2014年9月 LIVE ダイレクトカット
 *編集作業を介在せず、直接音をラッカー盤に刻み込んだ「原音中の原音」! 
  密度感や生々しい空気感まで感じさせてくれます。LPのみの発売でした。



d0340028_11581165.jpgdisc5 : クーベリック/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


 輸入盤LP 英DECCA SXL 2013 三角デッカBB溝ありED1
 録音:1957年



d0340028_11582665.jpgdisc6 : カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


 輸入盤LP 米RCA LSC 2537 影犬
 録音:1959年



d0340028_11583630.jpgdisc7 : ケルテス/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


 輸入盤LP 英DECCA SXLH 6610/13 4LP箱全集小デッカED4
 録音:1973年



d0340028_11591179.jpgdisc8 : ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


 併録曲:ワーグナー/歌劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲
 国内盤LP 日ポリドール 92MG 0653 ブルーライン盤

 録音:1975年3月22日 NHKホールLIVE



d0340028_11593009.jpgdisc9 : カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


 輸入盤LP 独DGG 2531131 ブルーライン盤
 録音:1977年









今日の写真 : 春の香り #2     

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by dindi_48 | 2018-03-17 12:15 | 交響曲 | Comments(4)
Commented by Rook at 2018-03-17 19:39 x
dindi_48 様

一転して、横綱登場ですね。
「ブラームスはお好き」です。特に交響曲は、よくぞ作ってくれたと感謝しかありません。
ベートーベンの後で、それはそれはやりずらかった事は間違いないでしょうし、何年かかってもそれに匹敵する世界遺産級の楽曲を世に残してくれたことに感謝するほかありません。第1番は、その苦悩がよく表れていて、その思いだけでも感動してしまいますし、最後の歓喜の歌で絶頂に達するわけです。最も良く聴く交響曲ですし、ベートーベンと共に飛躍を実現した功績は、交響曲4曲だけだとしても評価されるべきです。このような人がその後は現れていませんから、いまだに頂点に立っていると言えるでしょう。努力を結実させた人間の偉大さを感じさせる点でも、第1番は絶対に外せない曲です。
そういう訳で、多くの名盤に恵まれていますね。ミュンシュはわかるとして、ベームの1959年以下の推薦盤を聴いておりません。disc8は同年の来日ライブ盤ですね。ベームも1975のウィーンフィルとの共演盤を聴いた時は当時から私のリファレンスになっていたザンデルリンクを超えていなかった印象でした。
第1番で他を挙げるとすると、
Otto Klemperer/Philharmonia Orchestra (1957)
Bruno Walter/Columbia Symphony Orchestra (1959)
Kurt Sanderling/Staatskapelle Dresden (1972)
Lorin Maazel/Cleveland Orchestra (1975)
Christoph Von Dohnanyi/Cleveland Orchestra (1987)
Colin Davis/Symphonie Orchester Des Bayerischen Rundfunks (1989)
Christoph Eschenbach/Houston Symphony Orchestra (1991)
Carlo Maria Giulini/Wiener Philharmoniker (1991)
辺りだと思います。クレンペラー、ワルターがdindi_48さんのリストになかったのは少々意外でした。

凄く綺麗な梅の写真、写真を遙かに超えたアートです。
ありがとうございました。
Commented by dindi_48 at 2018-03-17 20:47
Rookさん

私もブラームスは好きです。サガンの「ブラームスはお好き」も読んだ記憶があります。そしてRookさん同様、交響曲第1番は特に好きでよく聴いてきました。

拙ブログでは私が所有しているレコード盤に限って紹介していますので、CDは載せていません。ご紹介いただいたザンデルリンク/シュターツカペレ・ドレスデン盤は来日公演時の録音ですよね。悠々としてスケールの大きな演奏で良かったと思います。

因みに私の所有しているCDは、ブログ本文で載せたdiscを省くと以下の13枚もありました。全く呆れるくらい好きなようです(笑)。

 ワルター/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1937年)
 フルトヴェングラー/トリノRAI交響楽団(1952年)
 クレンペラー/フィルハーモニー管弦楽団(1956年)
 セル/クリーブランド管弦楽団(1966年)
 ザンデルリンク/シュターツカペレ・ドレスデン(1973年)
 ケンペ/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(1974年)
 チェリビダッケ/シュトゥットガルト放送交響楽団(1976年)
 カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1987年)
 カラヤン/ベルリン・フィル ロンドン・ラストコンサート(1988年)
 スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリン(1988年)
 マズア/ニューヨーク・フィルハーモニック(1994年)
 ヴァント/北ドイツ放送交響楽団(1996年)
 ハイティンク/シュターツカペレ・ドレスデン(2002年)

Commented by Rook at 2018-03-18 09:27 x
好きな曲だと、満足している盤を持っていながらも、つい思わず買ってしまうことが多いようです。
私のお気に入りに1つおちておりました。
Wolfgang Sawallisch/Vienna Symphony Orchestra (1962)
こういう地味ながら当たり前を当たり前のようにやる名演を逃してはなりません。かなり良い線をいっていると思います。
私も同じく何十枚にもなってしまいました。

ザンデルリンク/シュターツカペレ・ドレスデン盤はドレスデンのルカ教会での1971年録音(eurodisc原盤、上述の1972は誤り)で、私はLPでは初発売の日本コロムビア盤から愛聴しています。
Commented by dindi_48 at 2018-03-19 09:45
Rookさん

>好きな曲だと、満足している盤を持っていながらも・・・

そのお気持ちよくわかります。結果、CDやLPの在庫が増えてしまい整理が追いつかない状況です(笑)。
お彼岸に入ってようやく暖かくなってきたと思ったら、また暫く寒の戻りのようですね。御身大切にお過ごしください。