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just beside you Ⅱ

モーツァルト/3つのカッサシオン K.63、K99 & K.100

No.165 : 管弦楽曲


 「カッサシオン」という音楽用語ですが、詳しくは全く知りませんでした。
 調べてみたら、およそ、以下のようなことでした。

 語源ははっきりしませんが、音楽の形としては複数のメヌエットを含む多楽章の器楽曲で屋外で演奏され、モーツァルトの場合は行進曲が付いているのが通例です。そしてモーツァルトが生きた18世紀後半のザルツブルグでは、大学の学期が終了する8月に、領主や教授に敬意を表すために屋外で音楽を演奏する習わしがあり、その時の音楽が「カッサシオン」のようです。
 モーツァルトは3曲の「カッサシオン」を作曲しましたが、記録によると1769年8月6日と8日にK.63とK.99のそれぞれいずれかの曲が初演されたようです。ただK.100は行進曲を含んでおらず、同じ作品なのに「セレナーデ第1番」とも呼ばれています。



モーツァルト/3つのカッサシオン K.63、K99 & K.100_d0340028_17180239.jpg推薦盤
disc1 : ウィリー・ボスコフスキー/ウィーン・モーツァルト合奏団


 輸入盤LP 英DECCA SXL 6500 小デッカED4
 録音:1971年
 *爽やかで快活な演奏はとてもモダンです。ゆったりした楽章での爽やかな美音がたまりません。



モーツァルト/3つのカッサシオン K.63、K99 & K.100_d0340028_17180978.jpg推薦盤
disc2 : ウィリー・ボスコフスキー/ウィーン・モーツァルト合奏団


 併録曲:モーツァルト/音楽の冗談K.522
 輸入盤LP 英DECCA SXL 6499 小デッカED4

 録音:1971年



モーツァルト/3つのカッサシオン K.63、K99 & K.100_d0340028_17181718.jpg推薦盤
disc3 : ウィーン八重奏団員


 併録曲:モーツァルト/ディヴェルティメント第7番K.205
 輸入盤LP 英DECCA SXL 6150 大デッカ溝ED1

 *ゆっくりとしたテンポでウィーン情緒たっぷり! どこを切ってもウィーンの風が吹くようです。



モーツァルト/3つのカッサシオン K.63、K99 & K.100_d0340028_17182346.jpgdisc4 : グシュルバウアー/ウィーン・バロック合奏団


 併録曲:モーツァルト/ディヴェルティメント第15番K.287
 輸入盤LP 仏ERATO STU 70264

 録音:年代不詳



モーツァルト/3つのカッサシオン K.63、K99 & K.100_d0340028_17183068.jpgdisc5 : マリナー/アカデミー室内管弦楽団


 併録曲:モーツァルト/ディヴェルティメントニ長調K.131
 輸入盤LP 蘭PHILIPS 420924-1

 録音:1987年DIGITAL









今日の写真 : 春を告げる花たち   福島県郡山市 2019年3月3日撮影 

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福寿草


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モーツァルト/3つのカッサシオン K.63、K99 & K.100_d0340028_17252350.jpg
白梅


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紅梅


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スノードロップ


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by dindi_48 | 2019-03-05 17:32 | 管弦楽曲 | Comments(12)
Commented by Rook at 2019-03-05 20:24 x
dindi_48 様

全く聴いていないばかりか知りませんでした。ライブラリでCassationを調べてみると、
Georg Lickl (1769-1843): Cassation - Calamus Ensemble (wind sextet) 1999
F.J.Haydn: Cassation - Ilse Brix-Meinert, Johannes Koch, Walter Gerwig 1950
F.J.Haydn: Cassation - Hopkinson Smith, Chiara Banchini, David Plantier, David Courvoisier 1999
と言うことでモーツァルトはありませんでした。そこで、
ボスコフスキー/ウィーン・モーツァルト合奏団をYoutubeで聴いてみました。
カッサシオンの定義はなく、セレナード、ディヴェルティメントと同じとありますが、何故か少し違うように感じます。別な演奏ですが、編成がVn2 Vla2 Vc Cb Hrn2 Ob2と吉田秀和さんは言っておられましたがそうでしょうか?K63の5.Adagioのボスコフスキーのヴァイオリンがきれいですね。1971年録音のせいか音質も充分です。こう言う曲こそ、dindi_48さんのところの優れた再生装置で聴くと良い気がします。

春を告げる花たち、実はインスタの方でもう先に拝見していました。・・なんて野暮なことを言ってすいません。
まだは寒いのに、花は光を感じているのでしょう。凄いものです。私のお気に入りは伝統的な#3です。いつも通り申し分のないきれいな写真で言うことありません。
京都の知り合いが北野天満宮の野点大茶湯へ行き、きれいな舞妓さんの写真を送ってきました。ie88さんの勝奈さんを思い出しました。
ありがとうございました。
Commented by dindi_48 at 2019-03-06 08:08
Rookさん、コメントありがとうございました。

インスタもご覧いただきありがとうございます。別の写真をと思ってみても、なかなか気に入ったものがなくて、ブログ、インスタ。フェイスブックで同じ写真を流用してしまいます。お許し下さい。

カッサシオンとセレナーデ、ディヴェルティメントはよく似ていますが、ディヴェルティメントが屋内、カッサシオンとセレナーデが屋外での演奏のためという区別らしいのですが....。さらに「カッサシオン」には、その目的に卒業時に演奏する「フィナールムジーク」としての用途があったように書かれていました。編成はVn2 Vla2 Vc Cb Hrn2 Ob2で間違いありません。
ウィーン・モーツァルト合奏団のLPは演奏は勿論、録音もとても良くって、何のストレスもなしに音楽にたっぷりと浸ることができますね。ボスコフスキーはとても上手いです(笑)。

ところで、セルのチャイコフスキーのLPを聴きました。私の推薦盤にもさせていただきました。ありがとうございました。
Commented by Rook at 2019-03-06 13:19 x
dindi_48さん

フェイスブックまでおやりなのですね。フェイスブック、インスタグラム、ブログに写真を共用するのは当然だと思います。
私はSNSをやりませんので、拝見してもコメントを残せず申し訳ありません。だだしいつも感心しながら観ておりますので、そう言うサイレントフォロワーもいるつもりでお願いいたします。
「いいね」の数だけでは測れない価値は絶対あると思います。

目的や演奏場所によって書く音楽が違ってくるのかと思いますが、インスタ映えではないですが、その状況に合う音楽を創るよう作曲家の心意気が変わってくるのかもしれませんね。

セルのチャイコフスキー入手されたそうで、おめでとうございました。高額でも手に入れる価値はあると思いますが、それがさほど高くない価格で手に入れられたのならそれは何よりでした。あれを聴いて以来、ロンドン響には一目置いています。ただ、同じ団体名でも演奏者や指揮者は変わるので、厳密には何年代のXXXと言わなければならないのでしょうが・・。
先日、佐渡裕がベルリンフィルを振るというNHKの番組でコンマスの樫本大進が、指揮者はいかに良い音楽を奏でているかと演奏者に思わせる能力が重要と言っていたのが印象に残っています。音楽の解釈や良い耳に加え、楽団員への説明能力、この人のために演奏したいと思わせる人間力などは、一音とて自身で奏でていない指揮者に求められる才能なのでしょう。
ありがとうございました。
Commented by tad64 at 2019-03-06 14:32
福寿草美しいですね♬ 春が感じられる美しいお写真ありがとうございました。
Commented by dindi_48 at 2019-03-06 17:58
Rookさん

一人の指揮者が名門オーケストラの100人にもなるベテラン奏者を相手にするわけですから、ごまかしなど利きませんね。楽員たちは自分たちのリーダーの資質をあっという間に見抜くのかも知れません。大変ですね。
昔のフルトヴェングラーやクライバー、カラヤンなど、超一流の大指揮者はカリスマ性がありましたから、自然と圧倒的な名演奏が生まれたのかも知れません。
Commented by dindi_48 at 2019-03-06 18:03
tad64さん

コメントをいただきまして、ありがとうございました。
背の低い花で撮影には苦労しますが、一面が福寿草で美しかったので、這いつくばりながら撮影しました。
Commented by Rook at 2019-03-11 16:19 x
インスタの方にコメントできないので、こちらに失礼します。
写真の東日本大震災前の富岡海岸、とても素晴らしいです。原発事故がなければと誰もが思いますが、こう言うきれいな海岸線を汚す人間は実に罪深いですね。地震・津波だけなら、失われた家族をいまだ想いつつ、復興へ向かう気持ちも涌くでしょうが、原発被害はまだまだ現在進行形です。被害の当事者でない者が復興五輪などと言って欲しくない現地の気持ちもよくわかります。薄っぺらに復興を利用する浅ましさが見え隠れして嫌な気持ちにさせます。
震災記念日で報道も多いですが、記念日に限らずもっと頻繁に状況を伝え、復興はまだまだの意識を国民で共有すべきだと思っています。
Commented by dindi_48 at 2019-03-11 18:35
Rookさん、コメントありがとうございました。
励ましのお言葉に元気をいただきました。

原発事故の影響の大きい私たちの故郷の復興は、まだまだその一歩を踏み出したばかりです。ようやく除染が始まりました。私の集落は桜のトンネルの所で、結構賑やかな地区でした。しかし8年という時間は長過ぎました。除染が始まるとともに家屋の解体も始まり、私の自宅も解体中です。
昔の生活も故郷も失いましたが、避難先での生活にも慣れ、新しい絆を大切にしたいと思っています。
本当に温かい励ましの言葉をありがとうございました。
Commented by Rook at 2019-03-12 04:20 x
dindi_48 様

返信ありがとうございました。
8年経って故郷の除染が始まったと聞いてびっくりしました。あと2年で復興庁は解散すると言うのに・・。当事者でない者は、まずそういう現実をもっと知らないといけません。
地震/津波の被災地では、街のハード面の復旧・再開発がされ、街の経済循環が成立して、街の再生という道程なのだと思いますが、原発事故の被災地はその工程がまるで違います。復興庁が前者の対応を主に考えるなら、原発被災地の復旧を担う庁があっておかしくありません。原発推進の経産省にそれができるのでしょうか??
自宅が解体中とは・・、何ともやるせないお気持ちでしょう。住まなくなって8年経っても、それ以上に住まわれた愛着は勿論、ましてや自宅だけでない故郷、その土地の風習・文化の喪失を悲しむ暇もなく、ハード面の復旧すらがまだまだだという現実を国民は真剣に共有すべきです。

機材やレコードなどを持ち出せたとお聞きしたかもしれませんが、今のお住まいが避難先だとは、はっきり認識しておりませんでした。そんなに失うものが多い中、音楽があって良かったです。
音楽、写真、珈琲、共通の趣味をもつdindi_48さんに少しでも心寄せられましたら自分のためにも嬉しいことだと思っています。
今後もどうぞ宜しくお願いします。
Commented by dindi_48 at 2019-03-12 10:15
Rookさん

テレビを見る限りでは、個々人の亡くなられた身内、親戚、知人への忘れえない想いを除けば、地震・津波の被災地での復興は順調に進んでいるように見えます。それは本当に喜ばしいことです。

しかし、私たちの原発事故当該地区では、放射能の除染が終わらない限り、復興の第一歩の生活インフラ復旧にすら進めません。放射能の除染を担当する方だって人間、身の危険を冒してまで除染作業などする必要はありません。
震災8年にもなり、国は多額の税金投入の効果で復興をアピールしなければいけないのでしょう。東日本大震災の地域ではこのように復興が進み、2020年復興五輪でまた日本が一つになるというアピールをしたいのでしょう。ひがみではありませんが、そんな時私たちのような原発事故による避難生活は、あまり聞きたくない現実なのでしょうね。
第一原発があった大熊町や双葉町はそのほとんどが未だ除染されずに帰還困難区域。大熊町に隣接する富岡町は、すぐ隣の、私の夜ノ森地区を除けば除染が終わり、町民はいつでも帰還できるようになりました。でも町内に住んでいる方は除染関係で福島県に来てくれた他県の方々ばかりのようです。
私の家は平成15年に新築したので、震災当時はまだ築8年でした。たらればですが、あの時原発事故がなければと思います。半壊程度ならまだまだ修理して住んでいたと思います。でも周囲の方々もあちこちバラバラの避難生活で誰も戻りません。結果的に、半壊判定された我が家も除染解体のルートに乗りました。考えてみると、大震災で家族や知人を亡くされた方々と、古里を強制的に失う私たちとは、ほとんど同じ想い・悔しさが残っていると思います。

これまで我慢してきた8年の想いが、自宅解体という状況になり、今回は一気に吹き出してしまいました。こんな私の愚痴、戯言をお聞き下さりありがとうございました。
音楽を聴いたり、美しいものに触れたりしながら、辛いことがあっても負けずに生きたいと思います。
Commented by Rook at 2019-03-12 20:27 x
dindi_48 様

言葉が見当たりません。
おっしゃることは愚痴でも戯言でもなく、まさに正論そのものです。

おかしいのは東電と政府、非当事者である我々も同様です。
報道は「地震・津波災害からの復興」と「原発事故からの復旧」に分け対等に扱うべきす。今回は復興が目立ち、知らずとも原発被災者を傷つけているのを認識すべきです。
原発事故(人災です)からの復旧なくして、五輪などしている場合ではありません。
アピールやパフォーマンスばかりが目立ち、腹をすえた覚悟を持たない、結果として信用のおけない安倍政権は、経済を犠牲にしてでもやることなど考えないでしょう。
「震災で家族知人をなくされた方と同じ想い悔しさ」はその通りだと思います。亡くなるのは最大の損失かもしれませんが、残された者が復興する観点では、原発被災者のほうがどれほど辛いかと思います。私もそう言う想いの方がいることを強く心に留めて生きていきます。現状をお知らせいただき、誠にありがとうございました。
Commented by dindi_48 at 2019-03-12 21:58
Rookさん

ご理解いただき、励まされます。本当にありがとうございます。