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just beside you Ⅱ

ドビュッシー/フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ

No.176 : 室内楽曲

 ドビュッシーは彼の晩年となる1910年代に、さまざまな楽器の組み合わせによる「6つのソナタ」を作曲する計画をたてました。しかし1918年、彼が死んでしまったためにこの計画は未完のまま終わり、3曲だけが「最後の3つのソナタ」として遺されました。その「最後の3つのソナタ」の第1番は「チェロとピアノのためのソナタ」(1915年)、第2番はこのエントリー曲(1915年)、第3番は「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」(1917年)です。
 ところで、フルートとハープという組合せならモーツァルトの大傑作「フルートとハープのための協奏曲K.299」があったり、サロン・コンサートでは人気の組合せらしく編曲ものも含めて数々の曲が演奏されているようです。しかし「フルート、ヴィオラとハープ」という編成になると、このドビュッシーの曲くらいしかありません。この曲はパストラール(牧歌)、間奏曲、終曲の3楽章構成で書かれていて、遺された3つのソナタの中ではもっとも柔和で優雅な佇まいを持った曲といえます。第1楽章パルトラールの冒頭、ハープの音階に導かれたフルートのたおやかで幽玄な響きを聴いただけで、「そうそう、これ、これ!」です(笑)。そしてゆったりと落ち着いた優しい響きのヴィオラが全体を包み、この曲の雰囲気を東洋的な静けさ、幽玄の世界へと誘う心地! いい感じです。



d0340028_10242739.jpg推薦盤
disc1 : ジャン=ピエール・ランパル(fl)、ピエール・パスキエ(va)
     &リリー・ラスキーヌ(hp)


 併録曲:ドビュッシー/神聖な舞曲と世俗的な舞曲
 輸入盤LP 仏ERATO STE 50091 ピンク白竪琴

 録音:1962年
 *フルートもハープも明るい感じで色彩的ですが、嫌味な感じにならずに端正でバランスがよいと思います。



d0340028_10243408.jpg推薦盤
disc2 : クリスチャン・ラルデ(fl)、ジェラール・コセ(va)
     &マリー=クレール・ジャメ(hp) 


 併録曲:ドビュッシー/シランクス
     ルーセル/フルート、ヴィオラ&チェロのためのソナタOp.40
 輸入盤LP 仏ERATO STU 71232 黒/銀Σ

 録音:1979年
 *渋い音色でた伸びやかなフルートとしっとりとしたヴィオラ、
  そこに優雅で華やかなハープの響きが重なり夢心地の世界です。






今日の写真 : 春バラ#1    東京都北区 旧古河庭園      2019年5月11日撮影 

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ソニア


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万葉


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ユキサン


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メリナ


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スヴニール・ドゥ・アンネ・フランク


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初恋


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ダイアナ プリンセス・オブ・ウェールズ


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シャルル・ド・ゴール


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デザート・ピース


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紫雲


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アブラカダブラ


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ビッグ・ドリーム


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by dindi_48 | 2019-05-20 11:17 | 室内楽曲 | Comments(2)
Commented by Rook at 2019-05-20 18:01 x
dindi_48 様

お久しぶりです。
神代植物公園、旧古河庭園、と廻られお疲れ様でした。
お陰ですっかり自分が見てきたような気にさせられました。

この曲はモーツァルトのフルート&ハープに匹敵するドビュッシーの大傑作だと思っています。フルートが入るので肩入れ過ぎかもしれませんが、それだけでなく、ヴィオラ、ハープとの組み合わせの妙がたまりません。残りの3曲も聴いてみたかったです。

私も推薦盤のランパルで聴いてきました。ランパルはその前にも出しており、また死の前年にも出していました。1962年盤が総合評価ではいいですね。1999年盤は色彩が少し落ち着いていて悪くありません。
Jean-Pierre Rampal, Odette Le Dentu, Pierre Pasquier 1951
Jean-Pierre Rampal, Bruno Pasquier, Marielle Nordmann 1999

また、フルートの巨匠がやったものも悪くありません。このような音楽なので、頭で考えるより感覚が効いてきます。そう言う意味ではパユ、フルートのうまさはゴールウェイ、端正な点ではグラーフ、ということになります。
Peter-Lukas Graf, Ursula Holliger, Serge Collot 1971
James Galway, Marisa Robles, Graham Oppenheimer 1985
Emmanuel Pahud, Gérard Caussé, Marie-Pierre Langlamet 2016

また、最近の盤の中では、ヴィオラのカシュカシャンが、フルート、ヴィオラ、ハープの編成の曲だけを、Tre Vociというアルバムで、ドビュッシー以外に武満とグバイドゥーリナの曲を入れています。演奏の優劣は語りませんが、優秀録音で彩りが楽しめます。
Marina Piccinini, Sivan Magen, Kim Kashkashian 2013

バラ、バラ、バラ、
たくさん載せていただき有り難うございます。写真としてなら「ユキサン」花の形なら「メリナ」がお気に入りです。それにバラ庭園に似合う旧古河邸がそれを引き立てているのは間違いありません。
ありがとうございました。
Commented by dindi_48 at 2019-05-20 19:14
Rookさん、こんばんは。いつもコメントをいただきありがとうございます。

今回の上京は、土曜日の午後に渋谷でのコンサートを聴くために計画をしました。
どうせ行くなら、午前中に旧古河庭園の春バラを、日曜日は早朝から調布の神代植物公園で春バラを、それなら宿泊は京王線始発の新宿にしよう! 夜は都庁の展望室から夜景見物をしよう!って決まりました(笑)。例年は日帰りでの春バラですから、今年はかなり贅沢な計画になりました。運良く天候には恵まれたのですが、とにかく初夏の陽射しが強くてバラの撮影には四苦八苦でした。

ドビュッシーのこの曲はとてもお洒落ですね。私も好きです。ご紹介いただいたCDでは、グラーフ盤とカシュカシュアン盤が聴いてみたいです。ありがとうございました。